登山コース概要

御嶽山 田の原ー王滝頂上ー剣ケ峰(山頂)ー二の池ー奥ノ院ー田の原

日程

2014年09月27日(土) [日帰り]

地図/標高グラフ

201409コース.JPG

                                                               ※画像はヤマレコより

GPSログは以下のURLよりダウンロードできます。

http://cyber.secret.jp/ontake2014/gps/track-519209.gpx

 

コースタイム 

日帰り 
山行 6時間30分
休憩 2時間53分
合計 9時間23分
 

スタート 田ノ原山荘 05:29 

05:33 田の原大黒天 

05:38 遥拝所 

05:52 大江権現 

05:56 あかっぱげ 05:57 

06:08 金剛童子 06:09 

06:16 八合目避難小屋 06:23 

06:50 富士見石 

06:56 一口水 

07:06 九合目避難小屋 07:10 

07:44 王滝頂上山荘 07:46 

07:49 八丁ダルミ 07:56 

08:00 御嶽教御神火祭斎場08:02 

08:11 剣ヶ峰山荘(旧:旭館) 

08:12 御嶽頂上山荘 08:13

08:15 御嶽山 08:20

08:24 御嶽頂上山荘 08:25

08:25 御嶽山 08:29

08:31 御嶽頂上山荘 09:14

09:19 御嶽山 09:23

10:20 二ノ池本館 10:34

10:58 御嶽教御神火祭斎場 10:59

11:03 八丁ダルミ 11:04

11:08 王滝頂上山荘 11:10

11:26 奥ノ院 12:07

12:42 王滝頂上山荘 13:04

13:21 九合目避難小屋 13:23

13:24 中央不動尊

13:29 一口水13:32

13:35 富士見石

13:43 八合目避難小屋 13:46

13:50 金剛童子

13:57 あかっぱげ 13:59

14:00 大江権現

14:08 遥拝所

14:13 田の原大黒天

14:52 ゴール地点

※GPSログよりヤマレコサイトが自動計測

 

感想/記録

最初に亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
行方不明の方の無事をお祈りいたします。

情報発信目的にて投稿いたします。

※本来、山登りの素晴らしさを配信すべきところで
このような報告をすることについて申し訳なく思います。

噴火直前の状況確認にご利用ください。
※人はあまり写っていません。
※スマホとデジカメで撮影しており、デジカメの時間は約7分進んでいました。

状況
・11:52 奥ノ院付近にてコーヒーを飲んでいるときに、下から突き上げるような振動をドンズンズンと三回ぐらい感じた。


・噴火口方面(地獄谷方面)はガスがかかっていて完全に視界がなかったため噴煙は見えず、最初は噴火ではなく地震で地獄谷の崖が崩落したと思った。とりあえず岩のてっぺんから降りた。


・11:54 下(地獄谷)から噴煙がガスを突き抜けて眼前に突然現れたため、至急避難しなければならないと感じた。さすがにこれには驚いた。即座にストーブとパーコレーターをザックに入れて下りる準備をした。


・11:56 噴煙に追われるような感じで王滝山頂山荘方面に移動を開始。


・11:56 大きい石(多分10cm~20cmぐらい)がロケット花火のような音を立ててヒュッ、ヒュッと10秒間隔(約一分間)で落下してきたため、切り立った岩の陰に身を寄せた。このときに「これは噴火だな」と確信した。今思えば、火口が非常に近かったが地形には恵まれていた。移動開始が、あと2分遅かったらと思うとぞっとする。


・雲仙のテレビ映像を思い出し、「迫り来る噴煙が火砕流だった場合には死ぬだろうな」と思った。雲仙の火砕流は遅くても時速40km/h以上だった気がしたので逃げ切ることはできない。とりあえず、今は噴石直撃が一番怖い。火砕流でないことを祈る。


・11:57 大きい噴石を確認して岩陰に隠れた約1分後に、小石の噴石が雨のようにザーザーと40秒近く降り注ぐ。落ちた噴石は白煙をあげて四方八方に飛び散り、跳弾のように跳ねている。「まじかよ」とは思ったが噴火なのでもう驚きはない、冷静に現実を見つめる。自分に「ここは安全だ」と何度も言い聞かせる。


・11:58 噴煙が到来し1分ほど大量の火山灰が降りそそぎ、視界を失う。鼻をつまみ息を止めてやり過ごす。熱さは全く感じなかった。


・断続的にしばらく火山灰が強く降ったりやんだりする。視界が無いため噴石が降っているか分からないので身動きが取れない。


・12:02 火山灰の降り注ぐザーザー音が鳴りやんだので、サングラスをぬぐったら視界が開けたが、すぐに2回目の大量の火山灰をうけ再び視界を失う。


・12:04 しばらくして再び視界が開けたと思ったらポツリポツリ小雨が降っていた(火山灰が空気中の水分を含み降ったと推測)。雷のような音が鳴っている。ザックからアウターシェルを出して着る。動画なんて撮ってないでツェルトをかぶれば良かったと後悔。


・12:08 火山灰がやみ、噴石の小康状態確認した後、火山灰で登山道が完全にわからなくなる前に再び王滝頂上山荘へ移動開始する。あたり一面、銀色で色を失い、火山灰は熱くは感じず、濡れていなかったので雪山のように逆に歩きやすかった。だた、最初に下山路として通る予定だった九合目避難小屋へのルートは火山灰で見つけることはできなかった。


・移動中に雷のような音が何度も鳴っていた、移動を初めてすぐ噴石を確認し岩陰に避難したが、たいした量ではなかった。2分ほどで移動を再開する。


・何分か歩いたところで大きな噴煙が再び向かってきた。どちらかと言えば進行方向に近い場所からの噴煙だったため、奥の院方面に戻るかそのまま進むか躊躇したが、奥の院に戻っても仕方ないので意を決してそのまま噴煙の方に向かってすすむ。


・12:13「日の門」が見えたので「日の門」(月の門かもしれない)の下に身を隠し噴煙をしのぐ。「日の門」には20分ほど滞在したようだが噴石から身を隠すには心もとなかった記憶がある。降灰で登山道が分からず、道しるべのロープもなくなって方向が分からなくなったのでGPSで現在位置と向かう方向を確認した。


・12:42 王滝山頂山荘手前の小屋にたどり着き、扉を壊して中に入るが壁に噴石が直撃して貫通していたため安全ではないと感じ王滝山頂山荘へ移動する。


・王滝山頂山荘にたどり着くと山荘の女性が「奥の院に向かった人ですね。無事で良かったですね」と言ってくれた。奥の院に行く前に山荘の女性に道を聞いていたのだ、王滝頂上山荘ではヘルメットをお借りし水とタオルを頂いた。


・12:46 王滝頂上山荘には40人ぐらい避難していて、とりあえず上の階に居たが噴火口の反対側の場所の梁の下に身を置いた。山荘はパニックする様子はなく、落ち着いた雰囲気だった。小さい子供を不安がらせないようにみな意識していたのだと思う。友人にLINEで御嶽山が噴火した旨と万が一の際には「父母にありがとう伝えて」と連絡した。


・13:00 しばらくした後、「上の階は危ないので下の階に降りてください」と言われ下の階に降りる。


・下の階に降りてほどなくして「御嶽山が噴火したため警戒レベルが1から3に引き上げられました。登山しないでください。」と言う内容の放送を聞いた気がする。


・13:04 その後、無線でどこかと連絡していた人(長野県の遭対協の人じゃないかなと思った)が「下山を開始してください」と言った。火砕流が怖かったので下りていく人たちが途切れてからちょっとして早々に下山を開始した。(山小屋に残る人もいたが下山するかしないかは自己判断と思った。)


・14:23 田の原登山口 無事下山 下山後、警察や消防の人などに上に何人ぐらい残っているか等聞かれた。危ないので早く下山したほうが良いと促され、しばらく残留していたが火山灰を落とした後、御嶽山を後にした。


・17:07 ドコモのエリアメールで御嶽山噴火警戒レベル3受信 

最後に
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
大切な人を失った方の悲しみにはおかけする言葉もありません。
また、行方不明の方のご無事をお祈りします。
怪我や心的外傷をお受けした方の一日も早い社会復帰を
お祈りいたします。
自衛隊、消防警察の方等救助にかかわる方の勇気ある活動に敬意を表します。





オリジナル動画(約12分)を確認したい方がいらしたらヤマレコメッセージまたはメールによりご連絡いただければ可能な限りご協力いたします。

・コメントを頂いても、ご返信はできないと思います、ご了承ください。


・万一、問い合わせ等ある際はコメントではなくヤマレコのメッセージかプロフィールに記載したメールでお願いします。

※当日、御嶽に登られていた方がいらっしゃいましたら、短文で構いませんので遠慮なくメッセージかプロフィールに記載したメールアドレスにご連絡いただけると嬉しいです。

ontake201409